農法にこだわって大事に育てられた、「ぶどう園OKURA」のぶどう
2020年03月31日
日田市の山間部で農法にこだわり、丁寧に育てられた、「ぶどう園OKURA」のぶどう。 香り豊かで、ジューシーな摘みたてのぶどうを全国へお届けしています。朝摘みされた食べごろのぶどうは、どれも味わいが深く、食べれば笑顔がこぼれます。 「ぶどう園OKURA」をご夫婦でされている大蔵さんに、ぶどう作りへのこだわりや美味しさのヒミツを伺いました。
生まれ育ったぶどう園を受け継ぐ3代目
ぶどう園OKURAは、日田市の山間部で昭和30年頃よりぶどう農家をしています。以前私は一般企業で勤務をしていましたが、このままではぶどう園が途絶えてしまうと思い、平成12年に就農しました。ぶどう農家に生まれ、生まれ育った家と土地と農業を守りたいと思い、ぶどう農家として3代目になります。 今も栽培から販売まで試行錯誤の日々ですが、夫婦2人で8反の広さの畑でぶどう作りをしています。一つ一つの細かい手作業や、大変な作業も多いですが、丹精を込めて、美味しいぶどうをお届けしたいとの思いでぶどう作りをしてます。
日田のぶどうは甘い
日田のぶどう栽培は、昭和30年頃、日田の地にキャンベルとベリーAの木を植えた事により始まりました。当初は数軒の農家のみでとても小規模でした。 ぶどう栽培自体が初めての事で、全てが手探りのなか、試行錯誤を重ねたと聞いています。その数年後、苗木の入荷間違いがあり、たまたま育てることになったのが巨峰でした。当時、巨峰は栽培が難しく無理と思われていましたが、意外にこの土地の気候に合う事がわかり、広がり定着しました。 徐々に、『日田のぶどうは甘い』と評判になっていき、日田市のぶどうも広く知れ渡っていきます。さらに、より美味しいぶどうを作るため、技術も根本から見直し、学び、山形の技術を取り入れたり、新しい品種のぶどうの栽培にも挑戦してきました。 たくさんの人の苦労で、今の日田のぶどうがあります。
甘さ、コクともに、香り豊かなぶどう
ぶどう園OKURAでは、以前はデラウエアや巨峰などを生産していましたが、今は種無しの巨峰や皮ごと食べられるハニービーナスという品種などを中心に生産しています。 昔に比べ今は、種無しの需要が高まっていることもあり、種無しでも、おいしいぶどうを皆さまにお届けしたいという思いで栽培しています。 巨峰は甘さとコクがあり、昔から親しまれている香りと濃厚な味を種無しでお楽しみ頂けます。フォクシー香といわれるぶどう特有の香りが豊かです。種がないこともあり、皮ごとお召し上がられる方もいらっしゃいます。 ハニービーナスは名前の通り、はちみつみたいな甘さが特徴の黄緑色をしたぶどうです。 フォクシー香も合わせ持ちながら、甘みが強く、でもクセがなく、あっさりしているんです。果肉に弾力があり、皮にも甘みがあり、女性にとても人気のぶどうです。 どのぶどうも冷やし、そのまま食べて頂くのが一番ですね。ぶどうそのものの香りと味を感じてもらいたいです。 朝採りの香り豊かでジューシーな、厳選したぶどうをいつも全国にお届けしています。
どの作業も年中、手を抜けません
皆様からよく「ぶどう屋さんは冬の間は何してるの?」または「冬の間は休みやろ?」と、聞かれます。実は、ぶどう屋は冬も年中、仕事をしているんですよ。 知人の言葉を借りて云うなら、『1年のうち、30日程度の旬のために、残りの335日を管理に費やす果物』なんです。 収穫を行なっている時期から既に次年度の管理がはじまっています。収穫後も土の管理や、冬の時期には剪定を2段階に分けて行います。 ここの作業がとても重要で、翌年の収穫に影響します。剪定や土の管理は春までかかります。春になると新芽が伸び始め、開花後果実が大きくなり始めます。そうすると一つ一つのぶどうをハサミで一粒一粒を取っていく、摘粒というとても根気のいる作業を行います。1房100粒くらいのものをバランス良く、40粒ほどに摘んでいきます。この作業も一度で終わることはなく、2~3度見直しながら、全てのぶどうに行います。そして袋かけを行い、待ちに待った収穫となるのです。 ぶどうの実りは1年に1回の勝負。自然と向き合う仕事の難しさを痛感することも多く、どの作業も気が抜くことができません。
広大な敷地のなか、家族で楽しめるぶどう狩り
ぶどう園OKURAは、約600坪の広大なぶどう畑で、ぶどう狩りを楽しんでいただけます。 お客様と顔の見えるお付き合いをさせて頂きたいと、当園のぶどう狩りは、少人数様限定で行っております。そのため、基本的には予約制とさせて頂いております。 ぶどう畑にはドームハウスがあり、テーブルもご用意しておりますので、楽しいひと時をゆっくり過ごしていただけます。穏やかな雰囲気のなか、ぶどうの木に囲まれくつろぎながら、採れたてのぶどうをお召し上がり下さい。 皆様のご来園を、心よりお待ちしております。
~笑顔を大切にしていきたい~
ひとつひとつ、どの作業も手を抜くことなく、ぶどう作りを行なっている大蔵さん。「ぶどう栽培を通じて、家族の笑顔とお客様の笑顔を大切にしていきたい。」と、ご自身も笑顔で話される姿が印象的です。 日田の大地で丁寧に大事に育てられた、ぶどう園OKURAのぶどう。 ぜひ皆さまにも味わっていただきたいです。
連絡先
ぶどう園OKURA
大分県日田市大字渡里字中原635-1
H P http://budouen-okura.com/