日田玖珠地域産業振興センター

梨畑から直送!「カズエの梨畑」の美味しい梨

日田市の中でも、特に西日の日当たりに恵まれた杷木山。100年以上の梨作りの歴史を持つ梨の産地です。その杷木山で梨を作り続けておられる、「カズエの梨畑」(判田農園)の判田和江さんと息子の朋久さんにお話を伺いました。

 

100年の歴史がある杷木山の梨作り

元々はフクザワさんって人が杷木山に梨を植えたらしいです。それが上手くいったから、みんな梨作りを始めました。
それがもう、夫のお父さんの前の世代で、杷木山だけで100年以上の歴史があります。

判田家の梨作りは戦後から

判田家は戦争のときブラジルにいて、引き揚げて日田に戻ったそうです。
そしたら地区の人が梨を作っていて、協賛して梨を作り始めました。
じいちゃん達の頃は稲も作っていたそうです。
やけど、田んぼがなくて、それで梨専門になった、って聞きました。
今は4代目で、私と夫と息子の家族3人で梨作りをしています。

便利は良くないけど、美味しい梨ができる坂

杷木山は斜面が多くて、全部は機械で作業できないんです。どうしても手作業でしないといかん所が出てきます。
機械で作業するのが当たり前になると、杷木山から平地のもっと機械が入りやすい所に移った人も多いんですけど、うちはずっと杷木山です。
もともと日田は冬は寒くて、夏は盆地だから暑い。その分、梨の実が大きく太ってくれます。
特に杷木山は、日が沈んでも山にずっと西日があたるから、糖度が上がるんです。昔から「杷木山の梨」って言われるくらい、美味しい梨ができる。
甘さではどこにも負けません。
だから、この坂をやめられないんです(笑)。

土と肥料へのこだわりを積み上げたから、お客さんが離れない

夫は肥料にとてもこだわっています。肥料屋さんを呼んで、土を調べてもらって、足りない物を配合してもらっています。
台風で梨が落ちて儲けがないときも、ずっと高い肥料を使ってきました。
「お父さん、もう安いのにしとき」って言っても、「いい肥料を入れとかないかん」って。
やっぱり土はずっと続くものだから、今年入れた肥料で来年美味しくなるとかじゃなくて、それの積み重ねが大事です。
うちの夫は、そこを裏切らんのですよね。
だから、お客さんがずっと付いてくれるんやないかと思います。

鮮度が一番の売り!買ったらすぐに生で食べて欲しい

うちみたいに個人でやっていると、今日採れた梨を今日の内に、道の駅などの売場に出荷できるんです。
発送も、採ったその日に発送して、早ければ翌日にはお客さんに届くようにしています。鮮度第一でしています。
「今が食べどき!」の梨を出してるから、うちの梨は1週間も10日も置いておかないで、すぐ食べてもらう方が美味しいと思います。食感、歯ざわりが良いのがわかると思います。
桃なんかは缶詰も美味しいやないですか?だけど、梨はそのまま皮むいて食べるのが良いです。梨のジュースとかも最近はよく見かけますけど、やっぱり採れたての梨を生で食べるのが一番!です。

昔ながらの梨を絶やさず作りたい

新しい品種を作ってみたい思いもあるけど、新しい品種はお客さんに浸透していないんです。聞いたことも食べたこともないような物には、なかなか手が出らんでしょ?
だから昔ながらの品種を絶やさんで、お客さんが知ってくれてる梨を作らんと、リピーターも付かない。
お客さんが「梨」って言ったら思い出すような品種を作っています。

ほぼ一年中続く、梨作り

7月の末頃から、幸水が出始めます。
幸水、豊水、あきづき、新高。この4種類がオススメです。
王秋とか愛宕とか晩三吉とかも作ってますけど、知ってる人だけが買う感じです。
品種がずっと入れ替わっていって、春に晩三吉が続いてきます。
7月末から次の年の5月頃まで、ほぼ一年中で梨作りをしています。

お客さんの「美味しい」「カズエちゃんの梨」という声で、がんばれる

冬の作業はコタツにも入れんし、手はかじかむし、本当につらいです。
梨の袋掛けも数が半端やないから、本当に大変ですね。
だけど、手をかければ梨も大きく美味しく育つし、何よりお客さんが「美味しい」って言ってくれるから、がんばれるんですよね。去年頼んだお客さんが、「カズエちゃんの梨」って言ってリピーターになってくれるから、本当そのおかげです。
「梨作りは大変だけど、楽しい!」ですね。

 

〜魅力いっぱいの「カズエの梨畑」〜

梨作りに恵まれた日田、杷木山で、土壌にもこだわり、手間暇かけて作られる「カズエの梨畑」の日田梨。食べ時まで木で熟して、採ったその日のうちに出荷することにこだわっている梨は、新鮮で、糖度が高く、果汁たっぷりのみずみずしさが評判です。
美味しい梨はもちろんですが、判田さんの温かい笑顔、人柄も魅力の一つですね。判田さんご家族で、丹精込めて作られた「カズエの梨畑」の日田梨、ぜひ皆さまも一度お召し上がりください。

連絡先

カズエの梨畑
大分県日田市大字夜明2580