日田玖珠地域産業振興センター

僕ら”日田人”の当たり前を通して、日田に興味を持ってもらいたい!「株式会社OTOGINO」

今、大手ネットショッピングモールで、水・ミネラルウォーター(発泡)部門1位を独走中の「クオス」。
このクオスを手掛けるのは、日田市生まれのIT企業「株式会社OTOGINO」です。なぜ、IT企業が炭酸水を手掛けたのか…。その理由について代表取締役社長の鬼武公洋さんにお話を伺ってきました。

水資源に恵まれた日田―水を通じて、世界レベルの文化を作ってみたかった

―なぜ御社が炭酸水を作るようになったのか、不思議なのですが…。

そうですね…水資源豊富な日田をアピールしたかった、というのがそもそもの狙いでした。
日田市は国土交通省の水の郷百選に選定されています。
また、強固な岩盤の下には、良質なミネラルを含む地下水もあります。
まさしく、「水郷日田」です。

―しかし、どうして炭酸水なのでしょう?

ただ単に水を売る、という方法は、既に普及していましたので、何かしらの付加価値が必要と考えました。
私たちが目指したのは、水を飲むという行為を楽しんでもらうこと。
ヨーロッパ圏では、レストランで「水をください」とオーダーすると、当たり前のように炭酸水が出てきます。
水の質があまりよくないという背景があるようですが、料理を食べる合間に飲む炭酸水は、口の中をさっぱりさせるという役目も果たしています。
食事を楽しむための工夫でもある、と言えるかもしれません。
この文化を日本でも普及させることを目指して、炭酸水にチャレンジできないか、と考えました。
クオスは日本で一番炭酸強度が高い、と第三者機関に認められています。

―クオスには、いくつものフレーバーがありますね。

はい。大分ならではのかぼすをはじめ、グレープフルーツといった「さっぱり感のあるフレーバー」が売れ筋です。
また、近年、ノンアルコールビールが一般化したことにも注目して、ビアフレーバーやハイボールフレーバーも製造販売しています。
これがヒットしたのは、やはり、健康志向の上昇や、ドライバーがレジャーのときにアルコールを口にしたいけどできない、といった背景があると考えています。

―再度お聞きしますが、炭酸飲料のよさとは? また、クオスの他の使い方はないでしょうか?

炭酸質の温泉に浸かると血行が良くなる、といいますね。
これは、血管拡張作用があるからだ、とされています。
これは、飲料でもおなじで、胃腸の動きを促進してくれる効果があるようです。
また、近年では炭酸美容といった言葉を耳にされた方も多いのではないでしょうか。
もしもクオス1本を飲み切れなかったときは、炭酸シャンプーや炭酸化粧水のように使ってみてはいかがでしょう。
もちろん、調理のときにも使ってください。
お米はふっくらと炊き上がりますし、炭酸水で肉を煮るととても柔らかくなりますよ。

日田の原風景を再現した「マジック桜」「マジック梅」で、世界に日本をアピール

―ところで、花を咲かせる不思議な紙製品があるとか…。

はい。「マジック桜」と「マジック梅」ですね。
これは単に私の願望が元になっていまして…はなさかじいさんになりたかったのです。
ですが、現実にはそうもいきません。
そこで、紙の花を咲かせるという中国の特殊な技術を使わせてもらえないかと、その技術を持つ方へ何度も何度も説得を重ね、やっと5年後に「マジック桜」が完成しました。
樹木を模した紙のパーツに水を与えれば、12時間で満開になりますし、その後はハラハラと散るんです。
面白いでしょう?
そして、その後、樹種を変更して「マジック梅」も完成した、というわけです。

―桜と梅は日本に春を告げる花ですね。

日本だけでなく、世界中に愛されている花だと感じています。
実際、ジャパンエキスポに出展させていただき、現地フランスの方に大好評でした。
また、ベトナムやインドネシアでは、日本との友好イベントとして「桜まつり」が開催されていて、そこにもマジック桜を出展させていただきました。

~日田では当たり前のものが、世界にも通用することがわかった!~

もともとIT企業だった株式会社OTOGINO。
単にモノを売るにとどまらず、自社でも日田の良いものを発信したいと商品開発に乗り出した同社は、確かな手ごたえを感じているようでした。
大手企業ではできない、小回りの利く経営で、いくつものヒット商品を生み出してきました。
健康のための炭酸水、日本の風情を再現するアイテム…。
これらは、日田では当たり前となっている資源や風情をしっかり振り返ったからこそ生まれた商品です。
ぜひ一度、日田の写真でも見ながらお試しいただきたいと思います。

連絡先

株式会社OTOGINO
大分県日田市北友田2丁目2123番地1        

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