進化する農園、トマトファーム
2020年01月26日
天ケ瀬町と玖珠町を挟んだ緑豊かな山間にある、観光農園トマトファームの梶原さん。 甘味と酸味のバランスのあるおいしいトマトを栽培され、日田市の飲食店の多くにトマトを卸しています。 他に類を見ないほど、どんどん新しいことに挑戦する梶原さんに、トマトと農園にかける想いを伺いました。
トマトとの出会い
若いころは、サラリーマンしていましたが、31才のとき父が亡くなり、家の仕事を継ぎました。もともとはブドウとシイタケの栽培をしていたんです。1年やってみて、「このままじゃ食っていけんな」って。 新しいものを探していたら知り合いが、トマトのメーカーさんを紹介してくれたんです。それで、四国とか関東とかの畑を実際に見て「始めてみようかな」って。
知識がないから、勉強から始めた
もともと機械の知識はあり設備関係には苦労はなかったんですが、栽培や販売のことは全然わからなかったんです。 知識がないから、勉強することから始めて。トマトは水耕栽培の方法で始めましたが、その頃はそれで生産しているところは九州になかったんです。勉強するにも四国や関東まで行かないといけませんでした。
作ることだけじゃなく、売り方も考えてのトマトファーム
元から「観光農園っていいな」って思っていました。やっぱり野菜を作るなら、売ることまで考えないといけない、って。 トマトとかトマトの加工品を売るだけじゃなくて、体験も売る。 それが安心安全にもつながる。 自分で取ったトマトって余計おいしく感じますし。 他の何より、おいしく食べてもらいたいと思っています。
食べやすさを追求したい
トマトの種類は多くあり、いつも変えています。良くなかったら一年でやめて、良いのだけ残していく。 そうやって、どんどん新しい物に挑戦しています。 特に子どもさんが好き嫌い激しくても、おいしく食べられるようなトマトを作りたいです。 あとはお年寄り。皮が口に残るので、皮だけ出す人も多いと聞きます。そんな風になりにくい、食べやすいトマトを作りたいです。
農薬を使わないための試行錯誤
おいしい、って言っても味は個人それぞれ好みがあります。 しかし、安心安全は皆さん共通の思いです。だから安心安全にこだわって、農薬は極力減らしています。農薬を使わずに済むように、勉強して工夫しています。 今はトマトのハウスに、害虫を食べてくれる虫も入れています。その虫を育てるための植物も、トマトのハウスで育てています。 そんな風に新しいことに、どんどん挑戦しています。
美味しい食べ物を作るには、元気な植物を作ること
水に「ナノバブル」っていう酸素を含ませ気泡を入れた、ナノバブル水を使っています。 これ使うと、植物が水をよく吸うんです。だから肥料もよく吸って、元気になる。 植物が元気になると、自然と良い実がなるんですよ。 やっぱり美味しい食べ物って、植物が元気なことが前提なんです。 牛が元気でなきゃ美味しい牛乳にならんのと一緒です。
日田市の飲食店には、トマトファームのトマトがいっぱい!
日田市の飲食店のあちこちに卸しています。 生のトマトはもちろん、冷凍ピューレも人気がありますよ。 ピューレは、皮は入れていませんので使いやすいです。
まだまだ新商品開発中!
旬の甘いトマトを厳選したトマトジュースも作っています。トマトが一番甘い時期って4月から6月いっぱいくらいまでなんです。 その時期に実ったトマトから、甘い美味しいものだけを選んでジュースにしています。旬のフルーツトマトを生絞り!本当に美味しいし、栄養もたっぷりです。 その他にも、実は乾燥唐辛子も作っています。 結構、色々とチャレンジしているんです。 他にもケチャップなど、試行錯誤しながら新商品を開発しています。
〜真っ赤に実った甘くておいしいトマトへの探求は止まらない〜
一から始めたトマト栽培で、新しいことに挑戦し続け、安心安全でおいしいトマトが毎年実っています。 梶原さんの熱い思いで栽培された、おいしくて栄養満点なトマトをご賞味ください。 ぜひ、皆さまも観光農園トマトファームで、トマト狩り体験しませんか?
連絡先
観光農園トマトファーム
大分県玖珠郡玖珠町戸畑8715-1
H P http://www.tomato-farm.org/